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鶴岡市立荘内看護専門学校「地域といのち」①
鶴岡市立荘内看護専門学校「地域といのち」の授業では、からだ館リーダー秋山美紀さんの講義を皮切りに、活動へ参加し、地域の皆さんと共に学ぶ機会を持っています。
第1回は11月14日(金)1年生17名ががん患者サロン「にこにこ俱楽部」の参加者3名の方と交流し、意見交換を行いました。
活動紹介と体験発表
まず最初に、からだ館の活動を紹介。その後、3名の方から体験発表をいただきました。
Hさん
肝臓がんで抗がん剤治療を受けている現在、お孫さんが患部をさすってくれると痛みを感じないとのこと。「手当て」の大切さを伝えてくださいました。告知を受けた心境やご家族のことを、ユーモアやクイズを交えながら語ってくださいました。
Mさん
親族をがんで亡くされ、ご本人の希望で在宅医療・看護を受け、自宅で看取りました。看護師として働いていた時と、患者家族として見えた景色の違いを振り返り、暗闇の中で光を探していた頃に、そばにいてくれた看護師の存在がどれほど大きかったかを語られました。今はお孫さんの成長を楽しみにしているそうです
Yさん
人間ドックで見つかったすい臓がんを手術し、抗がん剤治療を受けました。現在は治療を終え、定期受診のみ。入院中は不安もあったが、看護師からのやさしい言葉に大変励まされたと繰り返し話されました。今も受診の際に声をかけてもらえることが嬉しく、守られているように感じていると語ってくださいました。
学生の感想 交流を通して、学生からは次のような声が寄せられました。
- がん患者さんやご家族の話を初めて聞き、向き合う姿に気持ちが引き締まった。
- 人が誰かを思いやる力の大きさを改めて知った。
- 看護師の何気ない声かけが患者さんの安心や喜びにつながることを学び、コミュニケーションの大切さを実感した。
- 患者の思いに気づき、理解しようとし続ける看護師を目指したい。
- 看護師は頼られ、生きるために必要な存在であることを誇らしく感じた。
- 今日の感情を忘れずにいたい。

最後に、体験者の皆さんから学生へ温かい言葉が贈られました。
「自分が元気でないと笑顔になれないので、自分を大事にすること」
「心と体の『手当』を大切にする心がまえや意欲を感じ、とても心強い。がんばってほしい」
学生たちは真剣に耳を傾け、学びと感情を深く受け止めていました。
とても貴重な時間となり、私たちからだ館も学生の皆さんの今後の活躍を心から応援しています。



