からだ館とは
ごあいさつ
2007年11月、慶應義塾大学鶴岡タウンキャンパス内(山形県鶴岡市)に、市民が誰でも利用できるがん情報ステーションとして「からだ館」を開設しました。以来、私たちは地域の皆さんと協働しながら、がんをはじめとする様々な疾患やその予防について学ぶ場や、月例がん患者サロンのようなピアサポートの場を、運営してきました。
今では「からだ館」は、がんという疾病に限定しない健康に関する総合的な情報ステーションとして、地域で暮らす皆さんに健康情報を広く提供するとともに、住民の主体的な学び、当事者としての市民参加を強化する活動に力を入れています。(名称も、開設当初は「からだ館がん情報ステーション」でしたが、2014年春より「からだ館」に変更しました。)
その具体的な例のひとつが、「からだ館健康大学」です。これは参加者である住民が、健康につながる行動を起こすことを目的とした、双方向の学びの場です。ここでは、慶應義塾の創立者・福澤諭吉の「半学半教」の精神を込めて、あえて「大学」と命名しました。
教える者と学ぶ者を分け隔てることなく、相互に教え合い学び合うしくみを具現化し、学ぶ側は同時に教える側にもなれるという、地域住民の「知」の向上と循環を目指しています。
また、毎年夏休みには、SFC(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)の学生が企画に参加する小学生向けの命や健康の授業も開催しています。私たちの研究成果や専門知識を分かりやすく提供するためのノウハウの構築、それらを伝える人材の育成なども活動の柱です。
鶴岡市馬場町にある鶴岡タウンキャンパスの致道ライブラリー内に、がんや生活習慣病などの健康に関する書籍を約1400冊ほど揃えております。
がん関係では、各種がんの診療ガイドラインや解説書、闘病記や患者会の会報や冊子等を揃えています。住民の皆様が、健康についての正しい知識を得らえるよう、情報探しをお手伝いするスタッフが常勤しており、インターネットを利用した情報検索にも力を入れており、パソコン操作が苦手な方のサポートも行っています。
ご覧いただいているこのウェブサイトは、がんに関する情報が体の部位別で検索できるほか、からだ館の蔵書の検索も行うことができます。このウェブサイトは、庄内地域や山形県はもとより、県外の皆様にも広く利用していただきたき、お役にたてれば光栄と思っております。
慶應義塾大学「からだ館」プロジェクトリーダー 秋山 美紀