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慶應義塾大学先端生命科学研究所 からだ館

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活動の記録

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グリーフケアカフェ 「ラルゴ」11月開催しました

11月20日(木)13:30 -14:30  

会場 鶴岡タウンキャンパス

グリーフケアカフェ「ラルゴ」開催しました。今日の参加者は6名です。

 

「ラルゴ」は、泣きたい人は泣き、話したい人は話す。聞くだけでも大切なグリーフケアになる――そんな時間を大切にしている会です。

 

参加者の語りを紹介します。

  

「夫」との思い出

夫は最期の段階ではせん妄状態となり、会話ができませんでした。でも本当はお喋りが大好きな人でした。新聞の四コマ漫画を読んでは感想を伝えたくて、いつも私のそばにいた夫を思い出します。夫の戒名には「愛」「語」という文字が入っており、まさに夫を表す言葉だと感じています。思い出すたびにメランコリックな気持ちになります。

 

「父」との時間

食道瘻をいれた父の拘束されながら管を抜いてしまう姿は、家族として辛く、その後は会話もできなくなりました。母の励ましに応えていた父に「もう頑張らなくてもいいよ」と声をかけました。父は母のために頑張っていたのだと思います。きっと迷わず旅立てたのではないかと感じています。

 

「息子」のこと

ここに参加でき、みなさんに会えることを、一カ月本当に待っていました。参加できることが、とてもうれしいと感じています。主治医にも参加を勧められています。息子が亡くなったあの日から毎朝毎晩、息子の部屋のカーテンを開け閉めしています。また短歌・俳句を通して気持ちを伝えています。亡くなって一年未満、まだできることは限られていますが、言葉にすることで心の安定を感じています。

 

2年前に病気で亡くした息子を「もう一度きれいな体で生みなおしたい」と願う気持ちがあります。LINEで息子にメッセージを送り続け、名前が画面に残るだけで安心します。嫁が庄内弁で返信してくれることもあり支えになっています。

 

「気づき」

愛してくれた両親や親せきは皆旅立ち、今はその不在を深く感じています。直近、叔父を亡くして3年。つい昨日のことのように感じます。今回、皆さんの話を聞きながら、さまざまな思いを共有できました。改めて私は、これまで多くの人に愛されて育ってきたことを実感しました。ここに来てよかったです。今回のグリーフケアの取り組みは、まさに今の私に必要な会だと感じました。

 

  

  

亡くなった人への思いを語ることで、自分の気持ちを理解し、浄化につながると感じます。来月からお茶代金として参加費100円いただくことになりました。ほっと一息つける時間を一緒に過ごしませんか。どうぞお待ちしてます。