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慶應義塾大学先端生命科学研究所 からだ館

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活動の記録

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第2回 グリーフケア 悲しみから一歩ずつ 開催

からだ館健幸大学2025 第2回 グリーフケア 悲しみから一歩ずつ 開催しました。

2025年 6月19日(木)13:30~15:00

参加者 6名 

今回のテーマは遺族のためのグリーフケアです。

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講義

  

今より前に進むために「悲しみを外に出す」

こころに詰まっている気持ちや思いは、大切なものです。
無理に捨てようとせず、外に出すことが大切です。

~外に出すための方法~

言葉で表現する

  • 家族、友人、同じ立場の方との分かち合い、医療福祉の支援職など、信頼できる誰かに話す
  • 話すことにためらいがあるときは、「クッション言葉」を使ってみる
  • 起承転結を意識して伝えると、まとまりやすくなります

文字で表現する

  • 日記を書く
  • 亡くなった方への手紙を書く
  • 短歌・川柳・エッセー・随想などに想いを込める

作品にする

  • 絵を描く、手芸、工作など、「作ること」に思いを託す

ただ泣くという表現もあります。涙を流すことも、こころの外に出す大切な手段のひとつです。

大切なのは「悲しみを閉じ込めないこと」。方法は人それぞれで良いのです。

  

短歌づくり体験

  

講義後、西條先生より、先生が主催されているサロンで詠まれた短歌をご紹介いただき、参加者の皆さんも実際に短歌づくりに挑戦しました。

   

参加者の作品(一部紹介)

  

  • 花を摘み 生ける姿が 目に浮かぶ 庭で育てた マリーゴールド
  • 行ってくる 仏壇の二人声かける 今日も笑顔 見送ってくれる
  • 朝の部屋 光まぶしい あじさいを 仏花にして置く コーヒーのそば     

   

参加者の声

  

  • 思っていることや感じていることを言葉にしてみて、自分が悲しみを我慢していたことに気づきました。
  • 自分の気持ちを言葉にすることで、亡くなった方が「確かに生きていた」ということが、他の人にも伝わると知り、納得しました。
  • 皆さんの短歌を通して、その思いに触れられたことが心に残っています。
  • 泣いている方の姿を見て、あの日、あのときの自分を思い出しました。大切な思い出として、心に残していきたいと感じました。  

  

大切な人を亡くした気持ちの回復は個人差があります。時間をかけて少しづつ日常に織り込まれていけるといいですね。

皆さんご参加いただきありがとうございました。