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慶應義塾大学先端生命科学研究所 からだ館

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活動の記録

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第4弾からだ館健康大学 開催

爽やかな秋晴れの10月12日(土)午前、「がんと栄養」をテーマに第5回メタボロミクスセミナーと共催し、講演会と試食会を開催しました。マリカ東館3階を会場に、市民や関係者約100名の方が参加しました。講師の先生のお話に真剣に耳を傾け、試食会では美味しい試食をいただきながら情報交換をしました。


●講演
① 須永将広氏(国立がん研究センター東病院栄養管理室長)より「がんと食について」
*がん治療では、体重や筋肉の維持が重要でそのためには「食」がとても大事なこと
*タンパク質(魚や肉など)は筋肉量を維持するためにも大事だけれど、組み合わせや時間帯に要注意!朝はしっかり摂ってほしい
*しっかり食べて動くことも大事
*治療中食べられない時の工夫にも、温度調整や味つけの工夫、食前の唾液マッサージなど対処方法はいろいろあること...
何と言っても、がんの予防と治療効果に「食生活」は重要なことを繰り返しお話してくださいました。
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② 冨樫博子氏(鶴岡市立荘内病院栄養科副科長)より「よりおいしい病院食を届けたい」
*院内のアンケートで「魚が美味しくない」という結果から「魅力ある病院食」を目指している
*荘内病院でできるSDGsは何か⇒「地産地消」ということで庄内産のお米はもちろんだが、地元の規格外野菜や未利用魚などを活用したメニューも作っている
*そのメニューは患者さんに好評で、温かいメッセージをいただいている
*院内で作成した「がん患者さんのための食事のヒント」冊子の紹介
*"ハーフ食"、"ちょびっと食"、"ちびちび飲み"など食事形態にも工夫をして、一人ひとりにあった支援の紹介...
身近な荘内病院の栄養科の取り組みを知ることができました。大事な食生活を支えるために頑張っている栄養士さんやスタッフの皆さんに感謝です。
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●からだ館紹介
 からだ館の3つの活動やにこにこ俱楽部、健康大学などについてお話ししました。
画像3 20241012.jpg


●試食
会場を移動し、「がん治療中の食欲がわかない、食べられないときの工夫」をテーマに
① からだ館がん患者サロン「にこにこ俱楽部」に参加している「胃がんで胃を全部取ったSさんとその家族」の声をみなさんに紹介しました。
② 試食
・荘内病院の栄養科の皆さん手作りの「一口おにぎり」と「トマトと卵のスープ」
・4社の栄養補助食品
・地元企業の試作品 
  栄養補助食品も種類が沢山あって、みなさん満腹感を得ていたようです。             
画像4 20241012.png


●試食会での感想
*今年緑内障で入院した。入院中、心のこもった食事をいただきありがとうございました
*試食を楽しみにしてきた。一口おにぎりをみて子供が具合悪いときに作ったことを思いだしました
*病気が完治していない自分にとっては、今日のものは少し甘い感じがします
*一口おにぎりは自分にとって丁度良い味でした
*自分も作ってみたいです
(地元企業の試作品)
*いつも食べているだだちゃ豆の風味が活かされていて美味しい
*美味しくてびっくり!商品化してほしい


こころや体づくりに欠かせない「食生活」。今回は「がん」に視点をおいてお話を聴いたり試食をいただきましたが、今の自分の食生活や食事づくりを振り返り考えることができました。
ご参加いただきありがとうございました。


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