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慶應義塾大学先端生命科学研究所 からだ館

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27年度第3回からだ館健康大学「七転び八起き 寝たきりにならないロコモ予防」開催しました

9月4日 午後2時より 27年度第3回からだ館健康大学「七転び八起き 寝たきりにならないロコモ予防」を開催しました。
「ロコモ」ということばはまだ聞きなれないのでしょうか?
参加者はやや少なめの14名でした。


 おいでいただいたのは、東邦大学医学部衛生学教室教授の西脇祐司先生です。
もともと整形外科がご専門で、運動器の障害と介護の関係などを研究していらっしゃいます。


 恒例の寸劇には、本物の女優さんであるSさんにお手伝いしていただきました。
(写真を撮るも忘れ見入ってしまいました。ごめんなさいっっ!)


 そもそも運動器とは?ということで、骨、筋肉、関節、そして神経も運動器に
入るとのこと。ぼーっとしてはいられません。早速ロコチェックとロコモ度テスト
をしてみました。


 ロコチェックとは、日常の中で何気なく起きるけれども、じつはロコモの前兆
となる項目をチェックするものです。7つあるうち当てはまる項目が1つ増えるごとに、
将来介護状態になる確率がなんと30%づつ増えるのだそうです。
(ということは、3つ当てはまれば将来ほぼ確実に介護が必要になるのです…!!)


 ロコモ度テストとは、移動機能の状態を調べるテスト。
 今回は立ち上がりテストと2ステップテストを行いました。
(テストの詳細は「ロコモチャレンジHPをご覧下さい https://locomo-joa.jp)
 

 結果は?といえば、大部分の方がセーフ!素晴らしい!!参加された方はもう
すでに対策を取っていらっしゃるようです。

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 先生の講義では、ロコモから要介護にならないよう適度な運動が必要であること、
50歳を過ぎると膝や腰の変形が半数以上の人に見られるので、変形に伴う痛みの
コントロールが大事だということ、転んで骨折しないように気をつけること 
ということを学びました。
 先生の研究によると、常時痛む関節(膝や腰)を放っておくと、3~4年後に
介護を要する確率が2倍になるそうです。怖いですね~ 


 適度な運動は、やはり「プラス10(+10)」。意識して動くことが大事だとか。
その他に片足立ちやスクワットなどのロコトレは一日2回でも大丈夫だが、続けるの
が大事なのでぜひ仲間を見つけて欲しいとのこと。歩き方や靴選び、また高齢に
なったら杖も大事だということでした。その際は良い方の足の側に杖を突くように
とのことです。(知らなかった…)


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 運動器は加齢によって衰えは必至だけれど、衰えと付き合いながら暮らしていく
気持ちが大事で、それが寝たきり予防につながるというお話に、自分の体は人任せに
してはいけないと改めて思いました。


 最後はグループディスカッションと先生への質問の時間があり、充実した講座と
なりました。
 今回西脇先生は、2便で来られて最終便で帰られる強行軍でしたが、常ににこやかに
わかりやすくお話をしていただきました。


 西脇先生ほんとうにありがとうございました。
 参加されたみなさん お疲れ様でした。


 次回は 9月17日(木)高山美加代先生の調理編です
 どんなお料理になるか楽しみですね。


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