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慶應義塾大学先端生命科学研究所 からだ館

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からだ館ブログ

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秋の科博で

 2016年もあと残すところ5日です。時間の矢のスピードがどんどん速く感じられてくるのは私だけ?
今年もあわただしい1年でした。


 ORF参加の際、以前から気になっていた国立科学博物館のサイエンスコミュニケーターについて取材して
きました。サイエンスコミュニケーターとは、自分の専門とする分野を介して、科学とひと・社会をつなぐ
コミュニケーション力と企画力を備えた人材です。養成講座では一般の方と研究者双方向の対話を通じて、
科学について主体的に考えて行動出来るきっかけを提供できるよう、実践と理論の中から学ぶのだそうです。
う~ん どこかで聞いたような...!


 いつも思うのですが、コミュニケーションを取る事によって、自分の体験や、考え方も深まっていく、
つまり学びあうことができるのだと。からだ館や健康大学が目指すところも これなのかな?と思います。
 科学の専門性をもった大学院生を想定した講座なので、結果的にはからだ館としては関われない分野では
ありましたが、専門家(医療者)と一般(患者)のコミュニケーションを考える一つの手段がここにもありそうです。


 で、寄り道をして、特別展の「ラスコー展」に寄りました。壁画で有名なラスコー洞くつについての展示でした。
驚いたのは、ラスコーに壁画を描いた人物のDNAは現代人と同じであったこと。アメリカ人、ロシア人、クロマニヨン人
と、並列で考えるべき人たちだったのです。2万年まえの暮らしが今の私たちもできる、いえいえ出来なきゃ
いけないってことですか!??
 過酷ではあったでしょうが、それに耐えうるからだを私たちは持っているってことですよね。


 もうひとつの収穫は、ダーウィン医学についてのパネルを見たこと。1990年代から注目されている分野で、
進化の考え方から「病気」を考える学問だそうです。生活習慣病や遺伝病について、新しい考え方を示唆してくれ
そうです。病気の「治し方」の学問は医学だけれど、「治り方」の学問は生物学でないかい? りけじょ復活の予感...。


 来年もよろしくお願いします。 皆さん よいお年を!!