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慶應義塾大学先端生命科学研究所 からだ館

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からだ館スタッフ 加藤正志のつぶやき 第6章 大震災

月より山形市内の大学付属病院に入院し放射線治療を受けその経過と、新しい分子標的薬の効果をみながらの入院生活、そして下半身の機能回復のリハビリをする毎日を送っていました。
3月11日、私は午後一番に入浴を済ませベットに「ほっ!」としながら寝ている時に『大地震』が2時46分に起きました!
最初はさほど揺れてるとも思いませんでしたが、直後に『とてつもない大きな揺れが!』私の居る8階の免震構造を襲いました!
免震構造は揺れます!しかも8階!ベットにしがみつき、隣にあるテレビが倒れて来ないかと必死に支え非常事態を知らせる警報を聞きながら、同室の人がベットの上で「必死に堪える」のを見ていました。
2分半くらいは揺れたでしょうか。窓の外13号バイパスは車が何事もなかったかのように走っていましたが、病院内は停電し非常事態を知らせる警報がけたたましく鳴り続けていました。
免震構造のおかげか私の居る8階は何事も無かったように、特別の被害が出たということも聞こえては来ません。その後山形市内は停電となりましたが、付属病院内には自家発電機があり病室のベット脇にあるテレビをつけてリアルタイムに映し出される、今まで見たこともない津波を観ながらテレビの前で息をのんでいました。
実は3年前にも『岩手・宮城内陸地震』の時もこの付属病院に入院していました。当時は古い病棟で同じ8階、夜中に最大余震が来て「このまま倒壊するのかな?」と思うほどの揺れでその時もテレビが倒れて来ないように必死に押さえていたことを思い出しました。
今回の震災は未曾有の災害ですが、私は新しい日本、新しい日本人への再生になるきっかけになるような気がします。
是非この国難を皆さんで乗り切り新たな希望の出発点になればよいと思います。