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慶應義塾大学先端生命科学研究所 からだ館

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第四回 「からだ館」勉強会 「かしこい患者になりましょう 」実施報告

第四回 「からだ館」勉強会
かしこい患者になりましょう ~知ることから始まるがん医療~

 8月23日(土)、鶴岡タウンキャンパスの東北公益文科大学大学院ホールにて、「かしこい患者になりましょう」と題したシンポジウムを開催しました。演者には、根拠に基づいたがん情報の提供と患者の意思を尊重した医療の普及啓発活動を行っている「NPO法人キャンサーネットジャパン」(理事長/吉田和彦/東京慈恵会医科大学青戸病院副院長)の理事、川上祥子氏、柳澤昭浩氏をお迎しました。

 第一部の「かしこい患者になりましょう」では川上祥子氏が講演し、「日本人の二人に一人が「がんになり三人に一人が「がん」で亡くなっている、がん患者が抱える問題は治療だけではなく、心の問題、経済的な問題も無視できない」と話しました。そして「かしこい患者」になるためには「科学的根拠」に基づいた正しい情報を得ることと、身近な主治医とコミュニケーションを取ることが重要だと締め括りました。

 第二部では「インターネットを使ったがん情報の探し方」と題し柳沢昭浩氏が会場で実際にインタネットに接続し実演を交えながら講演をしました。今やインターネットは様々な情報が瞬時に得られる非常に便利なツール(道具)ではあるものの、インターネット上の情報は全ての情報が正しいとは限らず、誰が、何の目的で、どのような情報を、いつ、発信しているのかをよく考慮することが非常に肝要であると結びました。
 会場からは「診療ガイドラインは一般の人も見られますか」といった質問や「標準治療の普及」に関する質問も出て、がん情報に関する市民の皆さんの関心の高さがうかがわれました。

 信頼性の高い情報にたどり着くことは重要ではありますが、発信する側の医療者と患者(家族)の間には情報量や知識の差があり、沢山の専門用語があって、わかりにくいというのも現実でしょう。そんな時は信頼できる公的機関(地域の病院の相談支援センターやサポートセンター)に相談するのも手段の一つです。私たち「からだ館」もその役割の一端を担いたいと、これからも活動を展開して参ります。

 当日は悪天候にも関わらず、約100名の方々にお集まりいただきました。又、当日の運営には9名のボランティアの方にご協力いただきました。本当にありがとうございました。

■当日の資料は以下のリンクからダウンロード頂けます。
(リンクを右クリックして「対象をファイルに保存」を行ってください。)

「インターネットを使ったがん情報の探し方」をダウンロード(PDF: 5.66MB)

「かしこい患者になりましょう」をダウンロード(PDF: 6.04MB)

■当日の模様

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ボランティアスタッフの方々

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講師陣

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全容

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川上氏

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柳澤氏