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夏のわすれもの (文研の創作えどうわ)
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【書名】夏のわすれもの (文研の創作えどうわ)
【著者】福田 岩緒
【出版社】文研出版
【出版年】2001.07
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レビュー
「まさるも草むしり手伝ってくれんか」さっきまで話をしていたおじいちゃんの死。息をしていないおじいちゃんを怖いと感じるまさる。おじいちゃん子で大好きだったおじいちゃんの死を受け入れられず、涙を流すことが出来ずにいる。少しずつ時が流れていくとまさるは、おばあちゃんの中におじいちゃんを感じ、また麦わら帽子という形あるものを通しておじいちゃんが残してくれた多くのものを思い出して初めて涙することが出来る。家族の死を経験し、受け入れ、その教えをきちんと心に刻み込んでいく様子が夏の風景とともに描かれています。