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慶應義塾大学先端生命科学研究所 からだ館

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からだ館ブログ

トップページ > からだ館ブログ > 2012年 > それでも季節はめぐる

それでも季節はめぐる

 身体を悪くしてから自宅の自室に居る時間が長いので窓から見える外の景色をよくみます。
道路をはさんだ向かいの空き家の庭には手入れもしていないのに
3月には梅が、梅雨が近い今の時期バラが咲いています。つつじもちらほら咲いています。
 「季節はめぐる」と言いますが、大雪の今冬も梅が咲くのがチョット遅れましたが、大丈夫!
咲きました。
今年は天体観測のイベントが多い1年です。太陽が欠けたり、月が欠けたり、金星が太陽のほくろになったり、12月22日には地球が終わったり・・・はしないようですが。「季節のめぐり」も地球の公転や自転やさまざまな宇宙の流れのなかで、繰り返される1コマなのでしょうね。
 バタフライ・エフェクトという言葉があります。ブラジルの蝶々が羽ばたくと日本に大嵐が起こる的な
現実離れした事をあらわした言葉ですが、日本では起きなかったような竜巻が先日起きたりとか
雷雨が多発したりして天候の不順が声高に言われるようになりました。
 しかし、梅雨が過ぎ夏になれば入道雲が雷を鳴らし雨を呼び蝉がけたたましく鳴き、日暮らしや
赤とんぼが秋の訪れをつれてくるのです。「それでも季節はめぐる」人の営みを超えたところに
ある普遍が季節とともにまたやってくる。人の一生は短いですが、季節がめぐりまた来年バラが咲くのを楽しみにしている自分が居ることを思いながらジメジメした梅雨を乗り切りたいと思います。
      (加藤 正志)