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慶應義塾大学先端生命科学研究所 からだ館

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山菜の季節に

ようやく、春らしい日差しが鶴岡の町にもふりそそがれるようになりました。
あの大雪は水と化して、あちらこちらに湧水となっている物もあるでしょう。

山形の山菜の季節になりました。
まだ、「ふきのとう」や「あまどころ」といった物が主流ですが、間もなく、さまざまな山菜が食卓を、
賑わしてくれます。
昨日は、珍しく「かたくりの花」がお店に並んでいました。
時には、「タラの芽・山菜キット」なる、タラの芽の収穫を楽しめるミニチュアの鉢植えも並んでいます。
今しか、食べられない山菜は山形では、春を告げる大切な役割があります。

先日、スーパーで、おとうさん風の方に声をかけられました。
 「ちず、どこさあるか、わかる?」
少し、地方の御国言葉が感じられましたが、「はい、わかりますよ~」と売り場に案内しました。
 「こちらです。」
 「ほう~?!」
おとうさんの動きが止まったのを確認してしまった私に、「まちがい?」の文字がよぎりました。

 「おい、俺が聞いたのは、ちず。」
 「はい、こちらチーズ売り場です。」・・・あれっ、なんか変?


 「えっ、地図ですか?」
 「あはは、そうそう、今から山菜を取りに行くんだ。」
 おとうさん・・・失礼いたしました。良く見ると、雪も終わった晴天日に長靴です。
 最近はスーパーにも書籍コーナーがありますよね・・・

 「こちらが書籍売り場、地図はここにあるみたいです。お気をつけて~失礼します~」

 後方から、笑い声と「ありがとう~」が聞こえてきました。
 優しいおじさんで良かった・・・。

                                  海藤道子